ISAIA JAPAN
ファミリー企業の成功が世界的なビジネスモデルになるということ。まさにそれはナポリの高級紳士服の会社であるISAIAのことを表しています。ISAIAは、街の名だたるテーラー御用達の服地店を経営していたファミリーの祖、Enrico Isaiaの直感により、1920年代にナポリで服地店として創立されました。やがてEnricoは、服地店の隣に小さな工房を開き、そこで優秀な職人による紳士服のテーラーメイドを始めたのです。
1957年 Enrico Jr.、Rosario、Corradoの兄弟は、住民の半数がプロのテーラーであるというナポリ近郊の村・カサルヌオーヴォにビジネスの拠点を移しました。この10年の間に、ISAIAは紛れもないテーラードカンパニー(テーラードブランド)に成長し、イタリアの主だった高級紳士服店に高品質な製品を納めるようになりました。
ブランドの認知度が高まった1980年代のはじめごろ、ISAIAは新たにアグレッシブなビジネス戦略として工業化と国際化のプロセスを歩みはじめました。ヨーロッパ、日本、中国、そしてアメリカへと販路が開かれていきました。
ISAIA manは、いわば“ナポリ”のようなジェントルマン。彼は共通認識やステレオタイプな表現を飛び越える方法を知っています。情熱的で、洗練されていて、なにものをも恐れず、最良のものを選び出し、かつ、上品。彼のためのスタイルはおおよそ直感的なものです。大胆で、古典的でありながら現代的でもあり、そして普遍のもの。彼は常に彼らしいスタイルを探しています。彼は個性と、それを表現するシンプルで自然で、最も調和された表現方法が服であることを信じています。彼の自発的で魅力ある自然な優雅さは、個性から醸し出される“テーラーメイド”なのです。
ISAIAの歴史と成功は、ナポリ仕立ての伝統と専門的な製品知識を備えた価値ある“ナポリ製”のコンセプトのもとに築かれ、世界中でリスペクトされています。それはカンパニーのDNAに根差し、関わってきたすべての人たちが世代を超えてその一部となっているものでもあります。事実、ISAIAの製品はただひとつの場所、イタリア、ナポリのカサルヌオーヴォにおいて、厳しい品質管理のもと、さまざまな工程を経て生産されています。ブランドの成功は、歴史のコンセプトを解釈しなおすこと、伝統と革新、針と糸による仕立ての文化とカッティングエッジのテクノロジーを融合し、常にそのスタイルを革新し続ける姿勢によってもたらされています。
“私は文字通り、生地と一緒に育ちました。母はお針子で、父は毛織工場の開発責任者であり、そこでは洋服も作られていました。つまり言葉を変えていうなら、私は’a pane e tessuti’(パンと生地)で育ったのです。” – Leonardo Genova